薬との向き合い方

薬は基本的に副作用があります。

薬を使う絶対原則として、薬を使うことによるメリットがデメリットを上回ることが大切です。

薬は大きく分けて考えると2つあります。

①症状をすぐに抑えるもの

②体質を変えて症状を抑えるもの

①は西洋医学の薬が多く、②は漢方やハーブなどの薬剤が多いといわれています。

①の場合、切れ味が良く、症状がすぐに収まると治った気がします。一時的なものであればその治療でも構いません。もしくは、手術のときの抗生物質、HIVやC型肝炎ウイルスなど一部のウイルスによる病気が発症するのを予防する薬などないとより病気が悪化してしまうといった場合は使うメリットが上回ります。

しかし、次のような場合は注意が必要です。

・症状が続く、頻繁になる

・症状が悪化する

・薬の飲む回数、量が増える

・薬の副作用に悩まされてしまい、別の薬が追加になった

実はこれらは、症状を引き起こしている原因が根本的に解決されていないことが理由です。

例えば、高血圧…

高血圧は食生活や運動習慣など生活習慣が原因と言われていますが、多くの医師は生活習慣の改善よりも血圧を下げる薬剤を処方します。

血圧を下げる薬で一旦血圧は正常になるのですが、生活習慣が改善されないと、加齢に伴い血管は硬くなって、体に血液を運ぶためによりパワーが必要になるので、心臓にムチを打つことで更に血圧が上昇し、ほとんどの患者さんで血圧を下げる薬の量や種類が増え、一生やめれないようになります。

本当に怖いのはここからです、、

まず、なぜ血圧は上がるのでしょうか?

人間は頭に血液を送ることが重要と言われています。体は首の血管と大動脈の一部にセンサーのようなものがあり、それが血圧の変化を感知して心拍数や交感神経の活動をコントロールすることで血圧を調整しています。

通常、加齢とともに動脈硬化で血管が硬くなるため、血液がスムーズに流れにくくなり、血圧をあげることで血流を保とうとします。全年齢で同じ血圧に抑えることはそもそも矛盾しているのです。

つまり、血圧が上がる人は動脈硬化が進んでいたり、ドロドロの血流であったりするなど血流が滞りやすい理由があるのです。

その人に対して薬で無理矢理血圧を下げると、その代償として、血流が不足する現象が起こります。

症状として現れにくい方もおられますが、何十年と無理矢理血圧を下げていると必要な栄養素、酸素、免疫細胞などが十分に届きにくくなると考えられます。

中には長期服用で癌のリスクが上がる、認知症リスクが上がる、脳梗塞のリスクが上がるという報告もあります。

逆に血圧を下げる理由としては、脳での出血を予防するためだとか心臓の負担を減らすためだとか言われています。

どちらの言い分もあるのですが、私としては、やはり長期服用は良くないと考えています。

そもそも根本的な治療として、生活習慣を見直すことが最も大切であり、治せないと思うことが間違いです。

生活習慣の改善を促進するものとして体質改善、血流改善の助けとなる漢方や温熱療法を併用することが本当の治療に結びつくと考えます。

その他、近年栄養素のことが少しずつわかって来ており、微量元素と言われるミネラルが体の細胞の活動には大切だとわかってきました。

その他ビタミンもとても大切です。

生活習慣を見直すことが難しいという方でも全く何も変えられないという方はおられないと思います。

今の生活の中でちょっとしたチェンジをしてみませんか?

・普段の食事の1食を見直す 

・お菓子をバク食いしてたけど、少し減らしてみよう

・お酒を毎日飲んでたけど週に3回に減らそう

・エスカレーター使ってたけど階段にしよう

・お風呂浸かってなかったけど浸かってみよう

・夜8時以降は食べないようにしてみよう

など、少しでもトライできることはあると思います。

当院では皆さまが最終的には医者いらずになれるよう、日常に沿った改善方法も取り入れた根本治療を目指しております。

自分自身の名医になりたい方、ぜひ一度当院にお越しください!